サラリーマン共働き夫婦の     築古アパート再生奮闘記

空室続きだった築古木造ボロアパートを、入居が絶えない高収益物件に変えるために、 DIYを中心としたセルフリノベーションにチャレンジする、サラリーマン共働き夫婦のドタバタ奮闘ブログです。

両親の代わりにいざ、アパートオーナーデビュー!

都内で自営業を営む両親が、

町田市の鶴川という小さな町に、

1K 6室の木造アパートを建てて

不動産経営を始めたのが、

バブル景気を迎える前の1986年でした。

 

目的は、当時流行っていた、

いわゆる「アパート(マンション)転がし」

ではありませんでした。

 

入居者からの賃料を、住宅ローンの

月額返済額よりも高めに設定して、

差益分を貯金して将来の蓄えにしながら、

節税のため不動産を資産として残しておこう、

という考えだったんだと思います。

 

新築からしばらくの間は、計画どおり、

入居者は絶えなかったので

無事にアパートを経営できていて、

ローンも順調に返済しているようでした。

 

それが、築20年くらいたってくると、

空室が1つ、また1つと目立ち始めました。

 

築30年を過ぎたここ数年はというと、

(ローンはすでに完済してるものの)

6室中、常時半分以上、

多いときは5室も空いていることも

あるようでした。

 

それを聞いて、

今までは親のことだからと

全く関わらないスタンスだった私も

さすがにこのまま空室だらけの状態を

放っておくのはまずくないか?

と、心配になったのがきっかけです。

 

家賃収入がほぼなくなっている一方で、

管理会社への管理費は一定でかかり続けるし、

建物の修繕費は年々増えていくので、

下手すると最近の年間収支は

マイナスになっているんじゃないか、

と疑問に思いました。

 

それに何より、すでに80歳を超える

高齢になってしまった両親に

以前みたいに、足しげく鶴川まで通って

共用部の掃除をしたり、

不動産会社と交渉したりといった

負担をかけさせられない。

 

そういう思いが強かったのです。

 

まだ若くて元気な私が、

この老朽化したアパートの

空室問題を解決して、

親の不動産収入を増やして、

生活をもっともっと楽にしてあげよう。

 

両親がこの不動産を売却しなかった場合、

やがては一人っ子の私が

相続することになっても、

これまでほぼ何も手伝っていなかった私が、

何もせずに引き継ぐのは

さすがに申し訳ないとも思いました。

 

そう思って、

自分に空室対策をやらせてほしいと、

両親に直談判しました!

 

両親は、最初はびっくりしていました。

「本当にあんたにできるの!?」と。

 

まぁ、それは当然でしょうね。

これまでアパートの庭の掃除すら

手伝おうとしなかった息子でしたから。(笑)

 

でも両親も正直なところ、

空室問題を半ばあきらめていて、

近頃は不動産会社とのやりとりも

しんどくなっていたと言うので、

やってくれるなら助かる、

ということでOKをもらいました。

 

個人的に、ちょうど結婚をしたタイミングで、

両親のことを真剣に考える時期に

来ていたというのもあり(遅いですが)

ようやく親孝行できることが見つかって、

俄然やる気に火がつきました。

 

幸い、嫁も理解ある人で

私のやることに

全面的に協力してくれることになりました。

 

お互いサラリーマン稼業なので、

仕事をしながら

大家的の動きもしなくてはならないのは

大変だろうなと思いましたが、

2人ならなんとかなる、いや、

なんとかしてみせる!

 

と、アパートオーナー“代行”としての意識が

早速芽生え、

鼻息も一気に荒くなりました。

 

実はこのとき、空室問題を解決する、

具体的なアイデアは一切なかったんです。

なのに、

根拠のない自信だけはありました(笑)。

 

兎にも角にも、こうして

サラリーマン共働き夫婦による、

“無計画なアパート再生計画”が

スタートしたのでした。

 

つづく。